河合研のフィールド

河合研では、観察して、感じて、生き物に学ぶ姿勢を大切にしたいと考えています。このため、キャンプしたり山小屋に泊まったりしながらの調査もしています。ここでは、卒研テーマを行ってきた主なフィールドを紹介します。

光風園

 光風園は札幌キャンパス敷地内にある面積約15ヘクタールの林地で、標高差45mの傾斜地に谷地形をなしています。周りをぐるっと道路と宅地に囲まれ、やや孤立した環境となっています。生物学科の実習ではこの林を活用し、基本的な調査方法等を学びます。河合研の卒業研究もこの森を活用しています。

 

春香山・銀嶺荘

 昭和初期から、札幌市南区の定山渓国有地で登山者の「山のオアシス」として利用されてきました。建物は1960年に建てられたもので、1974年から2022年までは、学園の厚生施設として運営されていました。

 河合研では、銀嶺荘を拠点にコウモリ調査、ネズミ調査、カメラトラップ調査などを行いました。

 今は山小屋はありませんが、銀嶺荘までの林道はこれまでと変わらず、調査地として活用しています。


 

倶知安100年の森公園

 倶知安町字八幡にある倶知安町100年の森公園は、10ヘクタールほどの森です。100年後に理想の森を作るべく、管理人が駐在し様々な取り組みをしています。

 森の中には、ヒナコウモリの出産哺育コロニーが形成されるコウモリ小屋があります。河合研では、この小屋に集まるヒナコウモリのほか、林内にコウモリ用巣箱をかけてどのようなコウモリが利用するかなど調査を行ってきました。また、カメラトラップ調査による哺乳類の調査もおこなっています。

 夏至のコウモリカウントや、流星群の観察会など、100年の森のイベントに参加させてもらうこともあり、その際にはテントを張って泊まり、夜のコウモリ調査も行なっています。


裏山(札幌キャンパスの森)

 札幌のキャンパスには、光風園だけではなく、校舎やグラウンドの北側に広がる通称”裏山”と呼ばれる森林もあります。ここは、支笏洞爺国立公園まで続く山林が半島のように住宅街に飛び出た形になっており、尾根で中丿沢地区と南沢地区を隔てています。

 南沢側は、かつて大学のスキー場として活用されていたこともあり、胸高直径は細めの樹木が多くなっています。北丿沢側は比較的太い木が多く、光風園では見られない植物も確認されるなど、林床植物も豊かな印象を受けます。河合研では、カメラトラップ調査を中心に調査を行ってきました。

八重山諸島・西表島

製作中

石狩市浜益

製作中